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1.各部の名称  
  2.二胡と弓の組合せ  
  3.取り扱い上の注意  
  4.演奏する前に  
  5.演奏の姿勢  
  6.楽器の持ち方  
  7.弓の持ち方  

二胡の取り扱い二胡は、日本では胡弓と呼ばれている中国古来の楽器で、その歴史は1500年以上もあります。そして今でも、中国ではもっともポピュラーな楽器として大衆に愛されています。
二胡は、口では言い表わせないほど豊かな表現力をもっていて、その魅力的な音色は中国の音楽だけではなく、旅情的な日本の音楽等にも最適です。
二胡は、外弦と、内弦と呼ばれる2本の弦が張ってあり、これらの弦を、左手で押さえて音階をつくり、右手はヴァイオリンのように弓で弦を擦り発音させて演奏するのが基本です。

1.各部の名称
=通称・中国語(中国読み)とはたらき

  • ‥‥琴弦(チンシェン)
    ・外弦(ワイシェン)
    ・内弦(ネイシェン)
    この2本のうち、細いほうが外弦といわれ、体から離れた方にある弦という意味です。
    逆に太い内弦は、体に近い方の弦です
  • 糸巻き‥‥琴軸(チンジョウ)
    糸巻きです。弦の一方を巻きつけ、しめつけることで、弦の調子を合わせるます。上の方が内弦用で、下の方が外弦用です。
  • 棹‥‥琴杆(チンカン)
    いわゆるネックの部分です。
  • 千金‥‥(チェンジェン)
    音程の基準を決めている場所です。演奏者によって場所は異なりますが、もっとも標準的な場所に設定して出荷しています。
  • 共鳴胴‥‥琴筒(チントン)
    音色を決定するもっとも重要な部分で、表側に皮が張ってあります。中国では、最高級のものには錦蛇の皮を使用していますが、国際法上輸出入が禁じられているため、動物の皮を使用しています。
  • 台座‥‥琴托(チントウ)
    共鳴箱を膝に安定して乗せるためのものです。この台座には弦の一方を止めるようになっています。
  • 駒‥‥琴馬(チンマ)
    共鳴胴の皮の上にあり、弦を乗せている部分です。弦の振動を皮を通じて共鳴胴に伝えます。
    ◆「弓」・・・琴弓(チンゴン)
    バイオリンのように、張ってある毛で弦を擦り音を出します。これには、松脂が塗られています。

2.二胡と弓の組合せ

 二胡は、共鳴胴に棹が取り付けられていて、そこに弦が張ってありますが、その2本の弦の間に弓の毛の部分が通されています。
  もし、あなたの二胡が、弓と別になっている場合は、弓から毛を外し、毛の部分を弦の間に通します。そして、毛を元のように弓に取り付けます。
  この場合、弓の毛と弦の通されている方向を間違えないように十分注意をしてください。

 

 

3.取り扱い上の注意

 演奏を始める前に、二胡を取り扱うにあたって、気をつけなければいけないことを幾つか説明していおきます。
 二胡にとって、もっとも重要でデリケートな部分は、共鳴胴に張ってある皮の部分です。この皮の部分の保護が一番大切になります。
   
  • 皮を保護する
     この皮は、錦蛇でも、それ以外の普通の皮の場合でも、つねに張りを維持し、弛まないようにしなければいけません。そうすることによって、常に最良の音色と音量を保つことができます。
     皮の部分に、外からの強い力を加えたり、ぶつけたりしてはいけません。皮が破れたり、剥がれたりします。破損した場合は、専門家に頼んで修理をしなくてはいけなくなります。
     同様に、この皮は湿度が大きく影響します。水に濡れるようなことのないように注意してください。そして、湿度の高いところでの演奏や練習もさけてください。もちろん、保管時にも注意をしてください。
     逆に、直接日光に当てたり、暖房器具の側に置いてもいけません。この場合も、皮が剥がれてしまうことがあります。
     つまり、人間がもっとも快い生活が過ごせる環境が、二胡の為にも、最もよいということです。
    そして、使っていないときに、皮の部分に圧力をかけないようにしておくことも大切です。その方法がふたつあります。
     ひとつは、少し弦を緩めておくことです。これは、使うたびに調弦をしなくてはいけないので、長い間使用しないときによい方法です。
     もうひとつは、チンマ(琴馬)の大きいものを弦と共鳴胴の間に挿んでおくことです。
     これは、普通の鉛筆を適当な長さに切って作ります(図参照)。
  • 弓と松脂
     弓の毛の部分は松脂が塗られていますが、この部分をできるだけ手で触るのはやめましょう。それは、手の油が毛に付くと音が出しにくくなるからです。
  • ケースに収める
     毛を少し緩め、持ち手側を糸巻きの部分に挿みます。そして、二胡とそろえて収めます。正しく収められていないと、二胡を破損することになりますので十分注意をしてください。

4.演奏する前に

 弓に、松脂がついているかどうかを確認します。
 弓は、根元のネジを回して、毛の張り具合を調整します。弓の真ん中で弓と毛の間隔が2センチ位になるようにしめてください。この場合、締めすぎないようにしてください。
 そしてこのように、弦に弓の毛の部分を擦りつけて音が出るかどうかを確認してください。
 音が出る場合は、あなたの二胡の弓には松脂が塗られています。
 もし、擦り付けて音が出ない場合は、あなたの二胡の弓には松脂が塗られていません。
 もし、あなたの弓に松脂が塗られていない場合は、松脂を塗ります。
 あまり強くこすり付けると弓の毛を痛めますので、何度も繰り返してゆっくり塗ってください。また、使用しているうちに音が出にくくなったら、同じ作業で松脂を塗ります。

  • 松脂を塗る
     付属の松脂の蓋をとり、中の松脂を取り出し弓の毛の部分に擦り付けます。この場合、弦のあたる場所が両面にあるので反対側にも擦り付けます。この場合、毛の先端から元の部分まで均等に擦り付ける必要があります。
  • 絃の交換
     調弦の前に、絃の交換を覚えておきましょう。絃が切れたり、錆びたりしたら新しい絃を張ります。まず、古い絃を外してみましょう。
     最初に、弦が何処と何処に、何処を通って張ってあるか覚えておく必要があります。
     内弦の場合は、糸巻きを後からみて時計方向に回します。そうすると弦がゆるみます。
     何度か回すと台座に止めてある弦のもう一方も外せます。そして、糸巻きに巻きついている部分も外します。
     今度は、新しい弦を張ってみましょう。新しい弦の、輪になっている方を台座の止め金に引っ掛けます。次にこの弦を軽く引っ張りながら、チェンジンを通してから糸巻きの穴に通します。外すときの反対の方向に糸巻きを回し弦を巻き付けます。
     外弦も同様に交換できますが、内弦との違いは、糸巻きを回す方向が反対ということです。
  • 調弦をする
     調弦とは、内弦と外弦の音程を正しく合わせることです。
     二胡には幾つかの調弦がありますが、ここではもっとも多く使われているニ調の「ド/D」と「ソ/A」の調弦をしましょう。
     普通、調子笛やピアノなどの鍵盤楽器使って合わせます。
     まず、外弦を「A」に合わせます。調子笛や鍵盤楽器の「A/ラ」合うように糸巻きを回します。慣れるまでは、合わせにくいかも知れませんが、最初は周りの人に聞いてもらうこともよい方法です。
     次に、同じ方法で内弦を「D/レ」に合わせます。

5.演奏の姿勢
 幾つかの姿勢がありますが、一番演奏のしやすいのは、椅子に座って演奏する方法です。まず、自分の膝と同じ高さの椅子を用意します。
 そして椅子に浅く座り、背筋をのばします。両足は少し開きます。左足の膝から下は、床に対して垂直にし、腿から膝までを水平になるようにします。
 共鳴胴の下の台座を、左足の腿の付け根に置きます。何度か試して、一番安定した場所を探してください。
 右足は、少し後に下げて、膝を左足より低めにしてください。

6.楽器の持ち方
 二胡を腿の付け根に置いて、左腕で棹のチェンジンの部分を軽く持ち、棹が体に対して少し開くように、約15〜20度くらい前に倒して構えます。この場合前に倒しすぎたり、体に近すぎると演奏がしにくくなりますので、演奏を覚えながら自分に一番合った感覚をつかんでください。
 つぎに左手は、親指の付け根を棹の背に軽く添えて、中指等、他の指先を弦の上に軽く乗せます。
左肘が棹に対して直角になるぐらいにあげます。この場合。腕に力が入らないようにしましょう。
 もう一度、左手を確認しましょう。親指の付け根を棹の裏側に当てて、人差し指や中指、そして薬指は弦の上に軽くのせます。手の形は、手のひらにピンポン玉が入っているような感じを想像してください。そして、あまり力を入れすぎないことが最も重要なことです。

7.弓の持ち方
 弓の根元を持ちますが、...。まず、竹で出来た棹の部分を、親指の腹と人差し指の第1と第2間接の間で摘みます。そして中指と薬指を棹と毛の間に入れます。


さて、これで演奏ができます。

 

 
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